会議や講演、ゲーム実況や解説動画など、さまざまなシーンでパソコンで画面録画した動画を利用するようになりました。

画面録画ができるソフトは数多く提供されていますが、Windows標準機能の「Xbox Game Bar」(ゲームバー)を利用すれば簡単に画面録画を行うことができます。

本記事ではWindowsで画面録画を簡単に行う方法を解説していきます。

音声付きの録画方法も合わせて解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

目次 [隠す]

Windowsの標準機能「Game Bar」で画面録画を行う手順

パソコンには何種類かの画面録画機能がプリインストールされている場合や、購入時に録画ソフトが付属していることもあります。

Windowsが搭載されているパソコン(Windows10以降)には「Xbox Game Bar」という画面録画専用の機能が標準搭載されています。

簡単に画面録画を行うことができるため、まずは「Xbox Game Bar」を利用して画面録画を初めてみてください。

Windows内蔵のゲームバーで画面録画する手順を以下に記します。

1.録画したいアプリケーションをアクティブにします。

今回はMicrosoft社の「Word」の動作に関する画面録画を例とします。

2.「スタートメニュー」→「すべてのアプリ」→「Xbox Game Bar」を選択します。もしくは「Windows」キー + 「G」キーを押せば「Xbox Game Bar」が起動します。

ゲームバーを起動

3.画面全体にXbox Game Barの操作画面が表示されます。

ゲームバーの操作画面

4.「キャプチャ」ウィンドウ内にある「録画を開始」ボタンを選択して録画を開始してください。

「録画を開始」ボタンをクリック

5.録画中は「キャプチャの状態」ウィンドウが表示されます。

画面キャプチャ中の表示画面

6.「キャプチャの状態」ウィンドウにある「録画を停止」ボタンを選択すると、画面録画が終了します。

「録画を停止」ボタンをクリック

7.動画ファイルが保存されたことが通知されます。

録画ファイルが保存された


ゲームバーでパソコンの内部音声を同時に収録する方法

続いて、画面録画時にパソコン内部音声のみを収録する場合の手順を下記に記します。

1.Xbox Game Barの操作画面より「歯車」ボタンを選択します。

「歯車」ボタンをクリック

2.設定ウィンドウ内の「キャプチャ中」タブを選択します。

「キャプチャ中」タブをクリック

3.録音するオーディオ欄で「すべて」を選択します。

「すべて」を選択

4.設定ウィンドウを閉じて、画面録画を開始してください。

録音するオーディオを「すべて」にした状態で画面録画を開始しますが、マイク入力はデフォルトでオフになっているため、パソコン内部音声のみを収録する形になります。

ゲームバーでパソコンの内部音声とマイク音声を同時に収録する方法

最後に、ゲームバー経由でパソコン内部音声およびマイク音声を同時に収録する手順を下記に記します。

1.録音するオーディオが「すべて」に変更されていることを確認します。

オーディオ設定で「すべて」を選択

2.「キャプチャ」ウィンドウ内にある「マイクをオン」ボタンを選択します。

「マイクをオン」ボタンを選択

準備は以上です。画面録画を開始してください。

Windowsの画面録画を「Xbox Game Bar」で行う際の注意点

録画を開始する前に、まずは十分な空き容量があることを確認してください。

・OSのバージョンを確認する

「Xbox Game Bar」はWindows10以降でなければ使用することができません。お使いのパソコンのバージョンを確認しておきましょう。確認方法は以下のとおりです。

1.タスクバーにある「Windowsボタン」を右クリックする

2.「システム」を選択する

3.「Windowsの仕様」欄に記載されている「エディション」を確認する

・録画が中止してしまう原因

「Xbox Game Bar」は画面録画が停止してしまう要因がいくつかあります。

・録画中に別のアプリに切り替えてしまう

ExcelからGoogleChromeへの切り替え操作をすると画面録画が停止してしまいます。しかしブラウザ(例えばGoogleChrome)を起動した状態で録画を開始した場合、Excelなどキャプチャ対象となっているアプリに切り替えた場合は、画面録画は停止しません。

・録画中にデスクトップに戻る

Window標準録画機能であるゲームバーでは、PCのデスクトップ画面を録画できませんので、録画中デスクトップに戻ったら録画が中止されます。

・4時間以上連続で録画する

・空き容量が不足する

・画質の変更方法

キャプチャの設定画面にて、画質やフレームレートを変更することができます。変更手順は以下のとおりです。

1.タスクバーにある「Windowsボタン」を右クリックする

2.「設定」を選択する

3.「ゲーム」ラブを選択する

4.「キャプチャ」を選択する

5.ウィンドウ右側の項目より変更する

・「Xbox Game Bar」の録画制限

「Xbox Game Bar」は最大で連続4時間までしか録画を行うことができません。4時間経過すると自動的に録画が終了し保存されます。

「Xbox Game Bar」が反応しないときの対処法

「Xbox Game Bar」のハードウェア要件として、下記エンコーダーのいずれかに対応している必要があります。

・Intel Quick Sync H.264以降

・NVIDIA NVENC

・AMDVCE 

・「Xbox Game Bar」が使用できない

「Xbox Game Bar」が有効になっているか確認してください。確認方法は以下のとおりです。

1.Windowsマークを右クリックする

2.設定を選択する

3.「ゲーム」タブを選択し、「Xbox Game Bar」欄を選択する

4.有効になっていることを確認する

・録画したファイルの保存先、保存先の変更方法

録画したファイルはパソコン内部の「ビデオ」フォルダ内にある「キャプチャ」フォルダに保存されます。

保存先を変更したい場合は以下の手順を行ってください。

1.パソコン内部の「ビデオ」フォルダを開く

2.「キャプチャ」フォルダを任意の場所へ移動させる

どの場所に「キャプチャ」フォルダを移動させても、録画データはこのフォルダに保存されます。

・録画開始、停止などのホットキーを変更する方法

「Xbox Game Bar」の設定欄より、ホットキーを任意のキーに変更できます。手順は以下のとおりです。

1.「スタートメニュー」→「すべてのアプリ」→「Xbox Game Bar」を選択する。もしくは「Windows」キー + 「G」キーを押す

2.「歯車」ボタンを選択する

3.「ショートカット」タブを選択する

4.任意のショートカットを登録する

おまけ:ゲームバーより使いやすいキャプチャソフトを利用しよう

上記までは、Windows標準搭載のゲームバー経由でパソコンの画面を録画する方法及び注意点などを解説しました。ゲームバーは無料で利用可能という特徴がありますが、上記も言ったように、このツールではPC画面の一部だけをキャプチャすることができない、デスクトップ画面をキャプチャできないなどの制限があります。上記の需要がある方に、より使いやすいサードパーティー製録画ソフト:iTop Screen Recorderをおすすめします。

iTop Screen Recorderのホーム画面

このツールでは、iTop社により提供されているキャプチャソフトです。より高性能なキャプチャ機能を持ち、最大では4Kの高画質でWindowsを録画できます。しかも、画面領域を自由に選択でき、デスクトップ画面も録画できます。

おすすめ記事: iTop Screen Recorderの使い方を解説【初心者ガイド】

このツールに興味のある方は、このツールをPCに無料ダウンロードして使ってみよう。

まとめ

「Xbox Game Bar」の画面録画を利用すれば、簡単に操作内容やゲーム画面を録画することができます。

録画対象となるアプリがひとつに限定されてしまいますが、標準装備されているためすぐに利用できます。

画面録画の利用を考えている方は、ぜひ一度試してみてください。