FLAC形式は非圧縮の音声データを提供することで高品質なサウンドを実現していますが、一方でファイルサイズが大きく、多くの場合には扱いにくくなります。
そのため、より一般的でデバイスのサポートが広いMP3形式に変換したい人が多くいます。
この記事では、簡単に使えるFLACからMP3へ変換するおすすめのフリーソフトを6つ紹介します。ぜひ参考にしてください。
おすすめフリーソフト6選
1、freac - free audio converter
freacは完全無料で専門的な変換ソフトであり、FLACからMP3の変換はもちろん、AACやOGGなどの相互変換も可能です。
変換するファイルは、ソフトの「ファイル情報を表示」バーで変更できます。
freacのフリーソフトは、操作がやや複雑であるため、初心者には向いていないかもしれません。
ソフトには操作の説明もないため、ここで一度使用方法を解説します。
フリーソフトの入手先 → https://www.freac.org/ja/downloads-mainmenu-33
使用方法:
①変換したいファイルをジョブリストにドラッグします。
② 下の「選択エンコーダ」のボタンをクリックし、その中から「LAME MP3 Encoder v3.100」を選択します。
③ 上のツールバーから▶️の再生ボタンを押して変換を開始します。
④ 下にある「開く」ボタンをクリックすると出力先が開けます。変換完了したファイルは出力先のフォルダーにあります(音楽フォルダー名は「アーティスト—アルバム」)。
利点:
・完全無料のフリーソフト
・サイズが小さく、反応速度が早い
・細かい設定や変換品質も変更可能
・Windows以外にも、MacOSやLinuxにも対応
・メタデータの詳細情報を変更可能
欠点:
・画面がやや複雑
・専門用語が多く、初心者には読めづらい場合がある
2、AnyMP4動画変換
AnyMP4動画変換は、簡単な操作でFLACをMP3に変換できるフリーソフトです。
変換はFLACとMP3だけでなく、AAC、AC3、WMA、WAV、OGG、M4Aなどの音声ファイルを相互変換することもできます。
変換の品質は高品質、中品質、低品質とオリジナル保持から選択でき、オリジナル保持を選択して変換すれば、無損音質のMP3形式で音楽を楽しむことができます。
また、変換ツール以外にも、音声圧縮やノイズ除去など様々な機能が備わっています。
変換したいファイルは、「一つのファイルに結合」の機能を使って、変換後のファイルを結合することもできます。
ただし、フリーソフトとは言え、変換するファイルの制限時間があります。
フリーソフトの入手先 → https://www.anymp4.jp/
利点:
・品質をオリジナル保持で変換可能
・広告が表示されない
・簡単な操作で使用可能なインターフェイスの設計
・FLACとMP3以外にも多くの形式を変換可能
欠点:
・無料プランではFLACからMP3への変換には時間制限がある
3、HD Video Converter Factory Pro
HD Video Converter Factory Proは、高度な音声変換機能を備えた、かなり有名なソフトです。
最新の変換技術を使用しているため、FLAC形式、MP3形式、または他のファイルの変換は、他の変換ソフトよりも迅速に変換することができます。
フォーマットの変換に加えて、動画ダウンロードや録画など、多様な機能があります。
変換したい音楽は、「切り取り」のツールで短くすることも、「ファイルの元の情報」というツールで詳細情報を自由に変更することもできます。
特に、マージ変換機能もあり、前述のAnyMP4動画変換の「一つのファイルに結合」ツールと同様に、複数のFLACファイルをMP3に変換してから結合することができます。
フリーソフトの入手先 → https://www.videoconverterfactory.com/
利点:
・高速な変換速度
・詳細情報を変更可能
・録画や字幕追加などの多様な機能がある
欠点:
・無料プランではFLACからMP3への変換には時間の制限がある
4、Helium Converter
Helium ConverterはFLACをMP3に変換するなどの簡単な変換機能を備えた完全無料のフリーソフトです。
無料でも有料級の機能が使えるこのソフトは動作が軽く、簡潔で使いやすいという特徴があります。
無駄な機能が一切なく、変換機能に特化しているため、変換作業に集中することができます。この点については非常に便利です。
変換できるファイル形式は少なめですが、それらはすべて広く利用されている常用のファイル形式です。
フリーソフトの入手先 → https://www.imploded.com/download?product=helium-converter
利点:
・簡潔で動作は軽い
・無意味な機能は一切ない
・完全無料で、変換機能に制限はない
欠点:
・変換は少し遅い
・変換できるファイルの形式が少ない
5、Audacity
Audacityはオープンソースのオーディオ編集フリーソフトで、音声の録音、編集、加工、エフェクトの追加、そして多様なファイル形式への変換も可能です。
波形編集、クリッピング、トリミング、リピートなど、様々な主要な機能がありますが、今回はAudacityを使って、ファイル形式の変換機能を紹介します。
フリーソフト入手先 →https://www.audacityteam.org/
FLACをMP3に変換する方法:
① 変換したいFLACファイルを画面にドラッグします。
② メニューバーで「ファイル」>「エクスポート」>「MP3としてエクスポート」と操作します。
③ ファイル名や変質などの設定をここで変更できます。必要であれば、320Kbpsなどの品質も設定できます。
④ 「保存」をクリックし、メタデータタグの編集画面に移ります。ここで楽曲の詳細情報を編集できます。
⑤ 「OK」を押して、MP3形式のファイルで楽曲を書き出します。
Audacityの利点:
・オープンソースで完全無料のフリーソフト
・音声の編集ができる
・曲のメタデータタグが変更できる
・FLACからMP3への変換以外にも、WAV、OGG、MP2、M4A、AC3、AMR、Opus、WMAなどの変換ができる
欠点:
・変換というより、裏技的な方法だと感じるかもしれない
・一部の高度な機能には、専門的な知識が必要な場合がある
・複数のファイルを同時に変換することはできない
6、VLC media player
VLC media playerは、オープンソースのメディアプレイヤーで、ほぼすべてのメディアファイルを再生できると言われるフリーソフトです。
オープンソースであるため、VLCは完全無料で、誰でも自由にダウンロードして使用することができます。
フリーソフトのVLCには多数の機能があります。メニューからの見た目は複雑ですが、初心者でも簡単に利用できる機能が多く、誰でも安心して利用できます。
今回はフリーソフトVLCの変換機能について説明します。
フリーソフト入手先 →https://www.videolan.org/
FLAC形式をMP3形式に変換する方法:
① VLCメディアプレイヤーのメニューバーで「メディア」>「変換 / 保存」の順にクリックします。
②「メディアを開く」画面が現れたら、「ファイル選択」に変換したいFLACファイルを追加します。
③ 「変換 / 保存」をクリックし、次の「変換」画面に移動します。
④ 「プロファイル」から「Audio — MP3」を選択します。ここでは、右側の????アイコンをクリックして、変換品質の詳細設定を変更することができます。
⑤ 「出力ファイル」の「参照」をクリックし、ファイル名に必ず拡張子の「.flac」を削除してください。
⑥ 最後に、「開始」をクリックして、変換を開始します。
利点:
・変換のビットレート設定が細かく調整できる
欠点:
・M4Aファイルの変換はできない
・メタデータを保持できない
まとめ
今回は、FLAC形式をMP3形式に変換できるフリーソフトを6つ紹介しました。
フリーソフトとは言え、完全無料ではないソフトも2つ含まれています。
これらの2つを除いて完全無料のソフトはfreac、Helium Converter、Audacity、VLC media playerの4択です。どちらを選ぶかは、ぜひ本記事を参考にして決めてください。
コメントを残す *メールアドレスが公開されることはありません。