「パソコン画面を音声を入れて録画したいけれど、どの方法が一番簡単なのか、何を使えばいいのかわからない」というお悩みはありませんか?
仕事のプレゼンテーションや、ゲーム実況、オンライン授業の記録など、音声入りで録画したい場面はたくさんあるかと思います。しかし、いざ録画しようと思っても、設定やツール選びに戸惑うことも多いですよね。
本記事では、Windowsのパソコンで、音声入りで簡単に画面を録画する手順について、わかりやすく解説します。
1.Windows10・11で画面録画を音声付きで行う手順
Windows10や11には、最初から録画できる機能が備わっています。わざわざ外部のツールやアプリを使わなくても、音声を入れた画面録画が簡単にできます。
本記事では、Windows10のキャプチャとともに、音声入りで画面録画をする手順を紹介します。Windows11も基本的な操作は同じですが、インターフェースのデザインやメニューの配置が多少異なる点があります。
①Xbox Game Barを起動
キーボードの「Windows」キー + 「G」キーを押し、Xbox Game Barを起動します。スタートメニューの検索ボックスに「Game Bar」と入力し、 [開く]を押して起動することも可能です。
➁音声の設定をする
Game Barを起動したら、メニューが表示されます。メニューバーの右端にある歯車のアイコンをクリックして、設定画面を開いてください。
「ウィジェット」をクリックすると、「録音するオーディオ」の選択ができます。
● ゲーム:アクティブウインドウのサウンドとマイク入力を録音
● すべて:アクティブウインドウのサウンドとマイク入力の他に、アプリやシステムサウンドも録音
● なし:すべてのサウンドを録音しない
「録音するオーディオ」からは、パソコン内で再生される音声のみ設定可能です。
画面の録画と同時に、自分の声など外部音声を収録する場合には、「マイク」を使用する必要があります。
メニューの右端にある「マイク」アイコンをクリックし、「録画中は音声をオン」に切り替えると、外部音声を入れられます。
その際、パソコンのマイク設定が「無効」、または音量が0の状態だと、外部の音声が入りません。
外部の音声がうまく録音できないときは、「スタート」メニューの[設定]>[システム] >[サウンド]>「入力」の[デバイスのプロパティ]からマイクが無効でないかを確かめましょう。
③画面録画を開始
音声の設定ができたら、メニューの右から2番目にある「録画開始」の丸いアイコンをクリックしましょう。クリックしたらすぐに、画面全体の録画が始まります。
キーボードの「Windows」キー + 「Alt」キー+ 「R」キーを押して開始することも可能です。
④音量調節
パソコンの画面と音を同時に録る際、気になるのが音量です。せっかく録画したにもかかわらず、音が小さかったり、音割れしてしまったりする状況は避けたいですよね。
以下に、録画時の音声トラブルを防ぐためのポイントを紹介します。
1. パソコンのシステム音量を確認
まず、パソコン自体の音量設定について確認しましょう。Windowsの「スタート」メニューの [設定]をクリック、[システム]>[サウンド]で、適切な音量かどうかを確認できます。
2. Game Barの音声設定を確認
Game Barからもマイクやスピーカーなどのシステム音量を個別に調整できます。
Game Barのメニューの右端にある歯車のアイコンをクリックし「設定」を開き、[全般]>「Windowsの[設定]で、その他の設定を編集します」をクリックしてください。
左側にあるメニュー内の「キャプチャ」を選択すると表示される、「マイクボリューム」と「システムの音量」から、マイク音量やデスクトップ音量をそれぞれ調整することが可能です。
これにより、声とシステム音のバランスを最適化できます。
3. テスト録画をする
録画開始前にテスト録画をして、実際に音声がどのように録音されているか確認しておくと安心です。これにより、音量が小さすぎる、大きすぎるなどの問題を事前に発見できるでしょう。
4. 外部ツールを使う
Windowsに標準で搭載されている録画ツールで、音声が入らないときは、外部ツールを活用するのがおすすめです。本記事で「OBS Studio」と「Loom」を使った録画の手順をご紹介しているので、参考にしてください。
⑤画面録画の停止と保存
録画を停止するときは、再び「Windows」キー + 「G」キーを押して、メニュー内の四角い「録画停止」アイコンをクリックしてください。
キーボードの「Windows」キー + 「Alt」キー+ 「R」キーを押すという方法でも停止できます。
録画した動画は、自動的にパソコン内に保存され、「PC」>「ビデオ」>「キャプチャ」で確認可能です。
2.無料ソフト「OBS Studio」で音声付き画面録画する手順
OBS Studioは、音声と一緒にパソコン画面の録画ができる完全無料のソフトです。
Windowsにもともと入っている「Xbox Game Bar」は、録画可能な時間が最大で4時間ですが、OBS Studioは録画可能な時間が無制限です。
また、録画だけでなくリアルタイム配信もできるのが特徴です。
では早速、OBS Studioを使った音声入り画面録画の方法をみていきましょう。
①ダウンロードとインストール
まず、OBS Studio公式サイトにアクセスしてソフトをダウンロードし、パソコンにインストールします。
➁シーンの追加
インストール完了後、OBS Studioを起動したら、シーンの欄の下部にある[+]マークをクリックしてください。
シーン名は自由に決められます。ここでは「画面録画の方法」と付けました。後から確認した時に何の場面か分かりやすいような名前を付けると良いでしょう。
シーンは録画する場面の区切りのようなものです。例えば、プレゼンテーションをする場合、スライドやカメラ映像、マイクの音声を組み合わせて一つの画面に表示できます。
③ソースの追加
続いては、ソースの追加です。ソースというのは、シーンの中で表示させたいコンテンツや音声、映像の要素を指します。
ソースの欄の下部にある[+]マークをクリックすると、ソースの一覧が表示されます。
任意の項目を選ぶだけで、簡単に追加可能です。
選択できるソースには、以下のようなものが挙げられます。
● ウィンドウキャプチャ:選択したウィンドウの録画
● 画面キャプチャ:パソコン画面全体をそのまま録画
● ゲームキャプチャ:パソコン上のゲーム画面の録画
④音声設定
ソースを追加できたら、次に音声設定です。
>>内部音声を収録する方法:
パソコン内部の音声を録音する場合、[ファイル]>[設定]>[音声]を選択。「デスクトップ音声」を[既定]にし[OK]をクリック。
>>外部音声を収録する方法:
マイクなどを使って外部音声を録音する場合、[ファイル]>[設定]>[音声]を選択。使用する「マイク音声」を[既定]にし[OK]をクリック。
⑤画面録画を開始
音声設定が完了したら、いよいよ録画開始です。画面右下の[録画開始]をクリックすれば、録画がすぐに始まります。
音を出してみて「音声ミキサー」のバーが動いているなら、録音は正しく行われている証拠です。
⑥画面録画の停止と保存
画面右下の[録画停止]ボタンを押すと録画停止できます。録画されたファイルは、指定した保存場所に自動的に保存されます。
3.オンラインツール「Loom」で音声付き画面録画する手順
ソフトのダウンロードが不要で、すぐに使えるオンラインツール「Loom」を使った画面録画も便利です。
パソコンで面倒な音声入力の設定をしなくても、ブラウザ上で音声を入れた画面の録画が簡単にできます。
①Loomアカウントの作成
Loom公式サイトにアクセスし、アカウントを作成します。
メールアドレスの他にも、Google、Slack、Appleなどのアカウントと連携すると簡単に登録できます。
➁画面録画の方法を選択
Loomを使った録画方法には、次の2種類があります。
● Google Chromeの拡張機能をインストール
● デスクトップアプリをインストール
どちらも無料ですぐに利用できるので、自分に合った方法を選んで、インストールを完了させてください。
③画面録画の設定
Loomにログインしたら、「My library」から「Start recording」を開きます。
右上にメニューが表示され、録画方法を設定できます。
録画する画面を、以下の4つから選択します。
● Full Screen:パソコンの全画面をそのまま録画
● Window:パソコンのウィンドウのみ録画
● Current tab:特定のウィンドウのみ録画
● Camera only:カメラの映像のみ録画
続いて、カメラの設定に移ります。
Loomは、画面録画の際にワイプで自身の姿を映せます。
ワイプを表示する場合は、カメラをオンにしてください。
④音声設定
引き続きこの設定メニューから、外部音声の入力設定が可能です。
マイクをオンに切り替えると、外部音声が収録されます。
⑤画面録画を開始
設定が完了したら、設定メニューの下部にある「Start Recording」をクリックしてください。開始3秒前のカウントダウンのあと、録画がスタートします。
録画中は、以下のようなコントロールメニューが表示されます。
ボタンの役割は次のとおりです。
● 「・・・」メニューを非表示にする
● 「×」録画を中止する
● 「||」一時停止する
● 「✔︎」録画を終了する
⑥画面録画の停止と保存
コントロールメニューの右端にある「✔︎」ボタンを押すと、録画が停止します。画面中央の最下部にある「共有を停止」の青いボタンを押して、録画を止めることも可能です。
録画終了後、自動的にLoomのクラウドに保存され、共有用のリンクが生成されます。このリンクは他のユーザーと簡単に共有できるので便利です。
4.パソコンでの音声付き画面録画に関するよくある質問
最後に、パソコンでの音声入り画面録画に関するよくある質問にお答えします。お困りの際は、当てはまる項目がないかチェックしてみてください。
Q.Windowsで画面録画をする際、内部音声のみを収録するには?
Windows10・11にもともと入っている「Xbox Game Bar」で録画する際、パソコン内部の音声だけを収録するやり方は次のとおりです。
1.「Xbox Game Bar」を起動
キーボードの 「Windowsキー」 + 「G」 を同時に押すと「Xbox Game Bar」が起動します。
2.マイク設定をオフに切り替える
Game Barの起動後、キャプチャーメニューが表示されます。キャプチャメニューの右端にある「マイク」アイコンを押し、「録画中はマイクをオフ」に切り替えます。これにより、マイクの音は入らず、パソコン内部のサウンドだけが収録されます。
3.録画開始
マイク設定をオフにしたら、後は通常どおり「録画開始」 ボタンを押してください。録画を始めると、内部音声だけが収録されます。
Q.Windows10の標準ツールで画面録画をしても音が入らないのはなぜですか?
Windows10で録画をして音が入らない場合、いくつかの原因が考えられます。音が入らないよくある原因と、その対処法をご紹介します。
・音声デバイスの設定ミス
マイクやスピーカーの設定が正しく行われていない場合、音が入らないことがあります。スタートメニューで[設定]>[サウンド]を開き、録音するデバイスが有効かどうか確認しましょう。
・マイクやスピーカーがミュートになっている
マイクやスピーカーがミュートになっていると音は入りません。タスクバーのスピーカーアイコンを右クリックして「音量ミキサー」を開き、デバイスやアプリの音量がミュートになっていないかチェックしましょう。
・Xbox Game Barでマイクが無効化になっている
Xbox Game Barでは、デフォルトでマイク設定がオフになっていることがあります。「Windowsキー + G」を押してGame Barを開き、「マイク」アイコンがオンになっているかチェックしましょう。
・アプリの権限設定の問題
アプリがマイクやオーディオデバイスにアクセスできない設定になっていることがあります。スタートメニュー [設定]>[プライバシー]>[マイク]から、録画ソフトやその他のアプリがマイクに接続できるよう、設定しておきましょう。
・音声ドライバーが最新でない
オーディオドライバーが古かったり、正しくインストールされていなかったりすると、録音できない可能性があります。
Windowsのスタートメニューの検索バーから「デバイスマネージャー」を開き、サウンドデバイスのドライバーを最新にアップデートしましょう。
・外部マイクやヘッドセットの接続不良
外部のマイクやヘッドセットを使っている場合、接続が正しく行われていないと音声は入りません。確実に接続できているか、別のポートやデバイスで試しましょう。
Q.パソコン画面録画で音声が入っていないのはなぜですか?
Windows搭載のツールを使ってみて、どうしても音が入らない場合は、外部ツールを活用しましょう。
外部ツールを使用しても音が入らない場合は、外部ツールでの音声入力が無効化になっておいる、または適切なデバイスが選ばれていない可能性があります。外部ツール内の設定を確認して、デバイスが有効かを確かめてください。
Q.Windows10で画面の音声録音はできますか?
Windows10では画面録画と同時に、音声を録ることができます。Windows10に最初から入っている「Xbox Game Bar」でも音声を収録できますし、OBS StudioやLoomといったその他の録画ソフトや録画サービスも利用可能です。
まとめ:手軽にWindowsの画面を音声付きで録画しよう!
Windowsの標準録画機能を使えば、誰でもすぐに音入りで画面録画できます。パソコンの内部の音だけでなく、自分の声や外部の音を一緒に収録することもできます。
Windowsの標準機能の他に、無料ソフト「OBS Studio」やオンラインツール「Loom」でも手軽に録画ができますよ。
この記事を参考に、自分に合った方法を選んで画面録画を試してみてください。
コメントを残す *メールアドレスが公開されることはありません。