OBSはゲーム配信などの流行もあり多くのユーザーに使われていますが、操作には一定のスキルが必要なため、使い始めたばかりではトラブルに多くぶつかるでしょう。

なかでも最も多くぶつかるトラブルは「音が出ない」です。

OBSを使う上でゲーム音が入らないなどの「音が出ない」トラブルには誰もが一度はぶつかるといっても過言ではありません。今回はOBSで「音が出ない」理由と解決策をご紹介いたします。

画像入りで解説していますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

OBSで音が出ない原因

OBSで音が出ない原因は「入力デバイス」か、「出力デバイス」かのどちらかにあります。そのためまずはどちらが原因で、ゲーム音などが入らないのか、そのほかの音が出ないのかをはっきりさせる必要があります。

——入力デバイスで起きている場合

入力デバイスが原因で音が出ないのであれば、「パソコンが音声をうまく取り込めていない」可能性が考えられます。例えば「音声ミキサーのバーが全く動いていない」などです。

——出力デバイスで起きている場合

出力デバイスで音が出ない、例えばOBSの音声ミキサーのバーは動いているのに音が出ない場合がそうです。

この場合には、パソコンへの音声の取り込みには成功していますが、音声をスピーカーに出力するまでの過程で問題が起こっています。

OBSで音が出ない時の解決策

入力デバイスが原因で音が出ない場合の解決策

「入力デバイスでのトラブル=OBSに音声が届いていない」と判断できます。音声が届いていなければ、OBSで当然、音が出ないです。この場合にはまず次の4つのフローを確認しましょう。

1.音声ミキサーの音量がミュート、もしくはゼロ(-infdB)でないかをチェックします。

image001.png

上記画像では、中央の「音声ミキサー」の欄に、青いバーが表示されています。

ここがミュートになっていると、下記画像のようになります。

image002.png

ミュートだったり、音量ゼロだったりすると、何をしても、音が出ない状況が続きます。初歩的な部分ですが「うっかりクリックしてしまい、ミュートになっているために音が出ない」ことは比較的よく生じる事象です。必ずチェックしましょう。

2-A.ミュートなどになっていないのであれば、そもそもマイクなどの「音声を送るデバイス」が認識されておらず、OBSから音が出ない可能性があります。

この場合には、OBS画面上部のバーから「ファイル」を選択します。

image003.png

「ファイル」のなかから「設定」を選択します。

設定から「音声」を開き、マイクなどの音声デバイスが認識されているのかを確認します。

image004.png

チェックする場所は、「音声」のなかの「グローバル音声デバイス」の項目です。

このなかの「マイク音声」の部分が「規定」になっていることを確認しましょう。

2-B.「音声デバイス」から入力できていなかった場合には、別のアクションが必要です。

「ソース」の「プロパティ」から「音声デバイス」部分を確認しておきましょう。

image005.png

3.まれに、そもそもOBSの選択肢に、マイクなどの入力デバイスがない場合があります。

その場合には、パソコンの設定から「サウンド」の項目を開きます。

image006.png

「サウンドの問題の一般的なトラブルシューティング」から「入力デバイス」を選択することで改善されることが多いです。

4.もし入力デバイスがそもそも認識されてない場合には、「新しい入力デバイスをペアリングする」からマイクなどを「デバイスを追加」から追加しましょう。

image007.png

出力デバイスが原因で、OBSで音が出ない場合の解決策

1.この場合にはまずパソコンのシステム設定から「サウンド」を開きます。

「サウンドの問題の一般的なトラブルシューティング」から、出力デバイスを選択することで、OBSで音が出ない問題の改善がみられることが多いです。

image008.png

2.問題なければ、OBSをチェックします。

OBS画面上部のバーから「ファイル」を選択します。

image009.png

「ファイル」のなかから「設定」を選択します。

次に「設定」から「音声」を開きます。

「グローバル音声デバイス」の項目をチェックします。

ここでは注意が必要です。

「デスクトップで流れている音を出力したい」場合には、「デスクトップ音声」が規定になっていなければなりません。

一方で、特定のスピーカーなどから音声を出力したい場合には、「デスクトップ音声」が規定のままでは出力できず、OBSから音が出ないことになります。

この場合には規定から、出力をしたいデバイス名に変更します。

image010.png

3.またこのときに、デバイスそのものが見つからない場合があります。

この場合には、パソコン側の設定から、デバイスを検出しなければなりません。

詳しくは「入力デバイス」側の対処方法の3からをご覧いただければ、お分かりになるかと思います。「出力デバイス」の場合も、ほとんど同じ操作になります。

ただ出力デバイスの場合には、1点注意事項があります。

音量ミキサーのボリュームがミュート、もしくは限りなくミュートに近い状態になっていると、音が出ない・音が出ていてもほとんど聞こえません。

image011.png

4.音声は聞こえるが、自分に聞こえない場合

このトラブルもOBSを使う上ではぶつかることが多いでしょう。

この場合も対処は簡単で、「音声フィルタ」を利用するだけでOKです。

image012.png

このフィルタを選択して先に進み、「ゲイン」を選択してdBを上げるだけです。

基本的にはdBを上げれば改善します。

ですが注意事項があります。

dBを上げると、全体の音量は上がり、音が自分に聞こえない事態は解消されますが、ノイズも上がります。

ですので、あまり上げすぎないようにしたほうが無難です。

またOBSには音声フィルタに「ノイズ抑制」というものが存在していますので、同時にそちらも使うほうがいいでしょう。

まとめ

今回は広く利用されているOBSで音が出ない場合について、解説いたしました。

OBSは非常に使いやすいソフトではありますが、使い始めには音が出ないトラブルにはほとんどの方が1度はぶつかるでしょう。

パニックにならず、こちらの記事を参考に対処していただけたらと思います。