「音声のみのナレーション撮影を行いたいのですが、どうすれば良いですか?」「高音質の音声を録音や編集する方法は何ですか?」という質問がありますか?本記事では、高品質なナレーション音声を録音するための無料音声編集ソフトであるAudacityの使い方を紹介します。是非、最後までお読みください。

目次 [隠す]

1.Audacityで録音する方法

Audacityで録音するには、まずマイクを接続する必要があります。イヤホンやパソコンに内蔵されているマイク、または本格的なダイナミックマイクなどをAudacityに接続します。そして、マイクに向かって声を出すと、緑の線が動くかどうかで音が拾えているかを確認します。

Audacity

マイクを確認した後、丸いボタン、もしくはね「Rキー」を押すだけで音声の録音が開始されます。「一時停止」をクリックすると、録音途中で止まり、再開することは可能です。録音完了したら、「停止」ボタンをクリックしてください。

Audacityで録音を開始と停止

録音完了したら「再生」ボタンをクリックして、録音した音声を聞くことができます。

Audacityで録音を再生

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2.Audacityの音声を結合

Audacityを利用する際には、音声や音楽を結合する必要がある場合がよくあります。ここで、その方法を紹介します。また、結合する際に滑らかに繋げる方法や、録音音量と音楽音量を合わせるためのAudacityの2つの便利な機能も一緒に紹介します。

1.音声と音声を結合する方法

まず、音声と音声を結合する方法を見てみましょう。

あるトラックの波形を別のトラックに移動して結合したい場合にはまず結合させたいトラックの波形を選択状態にして切り取りボタンをクリックします。

Audacityで音声と音声を結合

次に、結合させたい別のトラックのタイムラインにシークバーを移動させて貼り付けをクリックします。そしてペーストした波形をドラッグして、波形同士に隙間がないように密着させると、別々のトラックの波形が一つのトラックに結合されます。この方法を使って曲などをつなげることができます。

Audacityで曲をつながる

2.結合した音声を滑らかにする方法

二つの音量を滑らかに結合したい場合には、フェードアウトとフェードインの効果の利用することをお勧めします。フェードアウトは音量が徐々に小さくなって消えていく機能であり、フェードインは音量が徐々に大きくなりながら音声が始まる機能です。

具体的な操作方法は以下の通りです:

まず、前の波形の終わり部分を範囲選択し、メニューバーの「エフェクト」項目から「フェードアウト」を選択します。これにより、選択範囲の先頭から終わりにかけて音量が徐々に小さくなり、消えるように調整されます。

Audacity:「エフェクト」>「フェードアウト」を選択

次に、後ろの波形の始まり部分を範囲選択し、「エフェクト」項目から「フェードイン」を選択します。これにより、選択範囲の先頭から終わりにかけて無音の状態から音量が徐々に大きくなり、音声が始まるように調整されます。これで2つの曲がなめらかに繋がります。

Audacity;「エフェクト」>「フェードイン」を選択

3.録音音量と音楽音量を合わせる方法

音声と音楽が重なり合うと、聞き取りづらくなることがよくあります。これは音楽の音量と喋っている音声の音量がバランスが取れていないためです。このバランスを調整するために、理想的な状況では喋っている間だけ音楽の音量が小さくなると良いでしょう。この理想を実現するのに役立つ機能が自動ダッキングです。

自動ダッキングの具体的な操作方法は以下の通りです:

上段には音量を変えたい音声データを下段には音量を変えたくない音声データを配置します。

Audacity:自動ダッキング機能

「エフェクト」>「動画と圧縮」>「自動ダッキング」をクリックします。

Audacity:「エフェクト」>「動画と圧縮」>「自動ダッキング」をクリック

自動ダッキングの設定画面が出てきます。項目は全部7つありますが、左上のダッキング量だけ調整すれば基本足りると思います。このダッキング量っていう項目は音量として認識すればよいです。ここのマイナスを大きくすればするほど音量は下がっていきます。自分の必要に応じて、適当な数値を入れて、左上の「適用」をクリックします。

Audacityで自動ダッキングを設定

すると、自動ダッキングは上段の音声データが下段の音声データの部分に重なるとき、上段の音量を自動的に小さく調整します。

TIPS

上下の関係を間違えると、自動ダッキングが正常に機能しなくなるので、注意してください。

3.Audacityの音声を分割

1.音声の一部をカット

音声の一部をカットする場合、空白や不要な部分をカットする操作は非常に簡単です。カットしたい部分を選択し、「カット」ボタンをクリックするか、「Del」キーを押すだけでカットできます。

Audacityで音声の一部をカット

2.一つの音声を別々に分割

一つのつながりになっている音声を別々の音声として分割したい場合には分割したい位置にシークバーを移動した後、右クリックして「クリップを分割」をクリックします。

Audacityで一つの音声を別々に分割

そうすると音声が分割されて、分割した波形を個別に移動させることができます。

Audacityで分割した波形を個別に移動

3.ステレオトラックをモノラルトラックに分割

Audacity に読み込んだステレオ音源の左右のオーディオデータは別々のモノラルトラックに分割することができます。

Audacityで左右のオーディオデータは別々のモノラルトラックに分割

分割したいステレオトラックの左側にある画面上で右クリックして、表示された項目の中に「ステレオからモノラルに分割」をクリックします。

「ステレオからモノラルに分割」をクリック

そうするとステレオドラッグの左右の波形が別々のモノラルトラックに分割できます。

ステレオドラッグの左右の波形が別々のモノラルトラックに分割

ステレオトラックを別々のモノラルトラックに分割することで左右の音声を別々に編集できるようになります。

4.音声ファイルへの出力(保存)方法

まず、トラックはがミュート状態ではないことを確認します。その後、メニューバーのファイルをクリックして、「オーディオをエクスポート」を選択します。

Audacityで音声ファイルを出力

ファイル名、保存先、出力する音声ファイル形式の種類などを設定します。設定が完了したら、「エクスポート」ボタンをクリックすると、すべてのトラックをまとめて出力します。

Audacityでファイル形式を設定してから、「エクスポート」をクリック

すべてのトラックを一緒に出力したくない場合は、エクスポート範囲のところで「複数ファイル」と「現在の選択範囲」を選択することもできます。Audacityで音声トラックを自由に保存できます。

Audacityで音声トラックを自由に保存

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まとめ

以上はAudacityの基本的な使い方を紹介しました。これくらいのスキルを身に着ければ、基本的な音声編集ができるようになります。もちろんAudacityには他にもたくさんの機能がありますので、音声編集に興味がある方はぜひ試してみてください。