動画ファイルを入手したけど、拡張子が「.ts」で、手持ちのパソコンで再生ができないとお困りでしょうか？そんな人に向けて、ここではTSファイルの簡単な概要やよくある疑問について解説するとともに、TSファイルの再生方法を紹介します。無料でできる方法を多く集めて紹介しますので、ぜひご確認ください。

目次 [隠す]

TS（トランスポートストリーム）とは

TSとは地上デジタル放送や衛星放送、DVD、Blu-rayに使用される規格です。動画や音声圧縮の国際基準には、Moving Picture Experts Group（MPEG）があり、TSは「MPEG-2 TS」に分類され、コンピュータで保存・再生する場合には「.ts」「.m2t」「.m2ts」などの拡張子が使われます。

TSやM2TSファイルに対応しているソフトウェアは少なく、再生するためには、サポートのあるプレーヤーを利用するか、TSファイルをMP4やWMVなど広くサポートされるファイル形式に変換する必要があります。

TSファイルを再生できるプレーヤー

デバイスへの互換性が低いTSファイルを再生するのに一番簡単な方法は、TSファイルを再生できるプレーヤーを入れることです。

以下、TSファイルを再生できるプレーヤーを紹介します。

1. VLC Media Player

対応OS：Windows、macOS、GNU/Linux、iOS、Androidなど

価格：無料

対応OSの多さ、再生できるファイルフォーマットの多さで人気を集めているのが、VLC Media Player（VLCメディアプレーヤー）。もちろんTSファイルの再生もできます。動画や音楽の再生だけでなく、簡単な動画編集やストリーミング配信ができるのも魅力です。オープンソースなので、信頼性や安全性も期待できます。

VLC Media Playerの使い方

1.VLC Media Playerをサイト（https://www.videolan.org/vlc/）からダウンロードします。

VLC Media Playerをダウンロード

2.ソフトを開いたら、再生したいTSファイルをドラッグ&ドロップ、または、画面上部の「メディア」→「ファイルを開く」の順でファイルを呼び出します。

再生したいTSファイルを追加

TSファイル動画の再生や停止は画面左下のボタンで簡単に操作可能です。

TSファイル動画の再生や停止

2. 5KPlayer

対応OS：Windows、macOS

価格：無料

高音質・高画質のデータを再生したいときに重宝するのが5KPlayerです。ほとんどのファイル形式に対応しており、TSファイルの再生も可能です。Windowsでの標準対応がなくなってしまったDVDの再生もできる有能メディアプレーヤーです。

5KPlayerは再生機能だけでなく、FacebookやYahoo!、ニコニコ動画など、300を超える動画共有サイト上の動画をダウンロードすることもできる上、AirPlayにも対応していて、iPhone, iPad, iPod上の映像をPCにミラーリングすることもできます。

3. GOM Player

対応OS：Windows、macOS、GNU/Linux、iOS、Android

価格：無料・有料（月290円〜）

GOM Player（ゴムプレーヤー）は、韓国の会社が開発したメディアプレーヤーです。

100種類以上のファイルフォーマットに対応しており、TSファイルの再生ももちろん可能。シンプルでユーザーフレンドリーなデザインのほか、動画の特定区間を選択してリピートしたり、VRモードで360度回転しながら映像を見られたりもします。

有料版と無料版があり、無料版では広告が入りますが、機能としては十分です。

4. KMPlayer

対応OS：Windows、iOS、Android

価格：無料

KMPlayer（ケイエムプレイヤー）なら、TSファイルを含む多くのファイルの再生が可能です。ユーザーフレンドリーなデザインで、再生操作もわかりやすく、サイズ調整、キャプチャーなど、細かく設定して動画再生を楽しめます。

5. Media Player Classic

対応OS：Windows

価格：無料

Media Player Classic（メディアプレーヤークラシック）は、オープンソースのメディアプレーヤーです。Windows Media Playerの古いバージョンをモデルとしていますが、幅広いファイル形式に対応しているのが特徴です。

Gabest版は更新が停止しており、Media Player Classic Home Cinema（MPC-HC）やMedia Player Classic - Black Edition（MPC-BE）などの派生版の利用がおすすめです。

TSファイルを再生に関するFAQ

1.TSとM2TSの違いは?

「.ts」を拡張子とするTSと、「.m2ts」を拡張子として持つM2TSファイルは、分類的には同じになりますが、用途により使い分けが求められるファイル形式です。

M2TSは、主にBlu-rayディスクへの記録に使われ、圧縮された画像ファイルと音声ファイルを含んでいます。M2TSはHD画質の再生に優れていますが、データ容量が大きく、ストリーミング再生には向きません。

一方、TSファイルは、デジタル放送や衛星放送に使用されるファイル形式で、小さなデータ容量で収めやすく、ストリーミング再生にも向いています。一般的な動画編集ソフトウェアでも扱いやすい形式の一つです。

2.Windows Media PlayerでTSファイルを再生できますか？

Microsoftのサポートページ「Windows Media Playerでサポートされているファイルの種類」で確認すると、Windows Media Player 12については、サポートがあるのは「.m2ts」のファイル形式のみとされています。

Windows 10を使っている場合、「映画＆テレビ」アプリを使えば、TSファイルを再生することもできますが、うまくいかない場合は、TSファイルのサポートのあるプレーヤーを導入するか、TSファイルをWindows Media Playerでサポートされているファイル形式に変換する必要があります。

3.TSファイルを再生するため他の方法がありましたか？

TSファイルを再生するためには、専門のTSファイル再生プレーヤーを使用する以外にも、TSファイルをMP4に変換して再生する方法があります。変換できるツールはいくつもあり、iTop Screen RecorderやVLC Media Playerなどのフォーマット変換機能を持つソフトウェアや、Freeconvertのようなオンラインツールも利用できます。

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まとめ

この記事では、TSファイルを再生できる5つのプレーヤーを紹介しました。それぞれのプレーヤーには独自の特徴と強みがありますので、自分のニーズに合った適切なプレーヤーを選んでください。